青天の霹靂はいつだって突然だ
私は独身アラサー。田舎で事務の仕事をしている。
信じられないほどの安月給、掛け持ちでバイトもしている。
貯金は少しづつしかできず、家を出ることもできない。
毎日おじいちゃんや、おばあちゃんと接しているが、
このまま年老いていくのか…と、将来を悲観していた。
そんな私は、先日社長に呼び出された。
「君は、とてもよく働いてくれている。
今までこんな仕事ができる人はいない。接客も上手だし、
お掃除も徹底して、いつもお客様に褒められる。本当によくやってる。」
そう。私は、自他共に認める「働きアリ」
安月給だろうがなんだろうが、仕事に邁進してきた。
何度も出てくる「安月給」が、どの程度かというと、
週6日勤務で月収13万(社会保険なし)
年金・住民税・保険料を支払ったら、手取りは雀の涙だ。
だけど、私は会社の為、頑張って働いてきた。
社長はこう続けた。
「結婚したら、辞めるつもりなんだよね?そしたら、うちも困るしさ。
ずっと働いてくれる新しい人を雇いたいから、辞めてくれない?」
青天の霹靂だった。